溜まりに溜まったブックマーク
なんとなく気になった記事をみつけたらブックマークに放り込む癖があるので、知らず知らずのうちに整理するのも面倒な程の量になってしまっている。
読みたいと思った本、詳しく読みたいと思ったWikipedia、面白かった某掲示板のまとめ記事、等々。
過去は捨てよう、気持ちを新たにとPCをリカバリや新調する度にブックマークは引き継がずにブラウザを使い始めるのだが、名残惜しくてブックマークのhtmlファイルは捨てられずにいる。今まで生きてきた証の様に感じるのだ。
あまりにも長い時間が経ってしまうと、もうすでに閉鎖されていたり、企業側の都合でWebのサービスが終了してしまっていたりして開けなくなっているページも多い。
それなら諦めがつくというものかと、そうでもない。Wayback Machineなんていう便利な代物までこの世界には用意されているので、困ったものだ。
最近、それらを少しずつ消化しようとしているのだが、読んでいるうちに気になることがまた出てきて、ついつい調べ物をしてしまい、結局新たにブックマークする羽目になるという本末転倒を演じてしまっているのが情けない。
それにこれらの情報を仕入れたところで何の意味も無い気がして、それもこの作業の進捗を遅らせる心理的な要因になっている。
物知りな人間が多すぎる。能力の高い人間が多すぎる。器用な人間が多すぎる。
SNSだけが歪んだ自己愛を育む要素ではないようだ。優秀な他人達を身近に感じられるネットの世界は怖いし悲しい。もう受け身の生活は止めにしたいと思っているが、私が発揮できる力なんて高が知れていて、思考をまとめる作業に虚しさを抱かずにはいられない。