早朝の冷たさから一転、少し春らしい日差しの1日だった。そうか、もう2月も終わろうとしているのか。
春は好きではない。寧ろ怖いという感覚の方が強い。この季節に似合わない自分自身と向き合わなければいけないのが辛い。何年か前からは、桃色の花弁が色鮮やかに見えなくなった。
桜が咲き誇っても、寂しさだけが胸に迫る。どの季節であっても楽しいことなんて見当たりはしないのだけれど、春には独特の嫌悪感が漂っている。
どちらかと言うと葉桜の方が好きだ。その辺りから始まる新緑は美しいと思える。
でも本当は、春を心穏やかに過ごせる様な人生を送りたい。